極真会館 静岡南道場
こちらは妖刀村正・大石代悟首席師範の管轄する道場です。 責任者は柴田自由(四段)。 全日本大会にも出場経験があり、現在幼年から一般までを精力的に指導している。
いじめ
 先日、たまたま「いじめ」の話を二つ聞いた。どちらも、卒業を控えたこの2月から3月での出来事だ。ひとつは6年、もうひとつは中3。6年、中3といえば最高学年、当然分別もつくし、ある程度仲間ともコミニュケーションがとれてるはずの時期ではないのだろうか?

 いじめの話を聞くと、いつも二つのことを思い浮かべる。
一つは「クラスの中には多くの人間がいるのに、なぜ一人くらい『いじめは良くない。止めた方がいい。』と言う子はいないのだろう。」ということだ。最近ではかばった人をさらにいじめるという構図が出来上がっていると聞くがそういった時こそ、自分自身の力が必要だろう。それこそ空手でも身に付けて、その力を正しく使ってもらいたいと思う。単に「暴力を振るっていじめっ子に勝て!」と言っているのではない。厳しい稽古に耐えるだけの精神力があればちょっとしたいじめなどは気にならなくなるし、万一肉体的ないじめにあったとしてもしっかり稽古していれば相手はそういったことをしてこなくなると思う。
 さて、もう一つは「いじめられる側にも何か原因があるのではないか?」ということだ。こんなことを言うと「いじめっ子に加担するのか!」と批判されるかもしれないが、自分の小・中学校時代を振り返るとそんな気がする。いじめられている側からすると「自然に振舞っているだけなのになぜ?」と思うだろうが、生活習慣などは各家庭で違うし、そんなほんの少しのことが原因であることが往々にしてあるのだ。もう少し具体的にいうと、例えば「差し箸」や「貧乏揺すり」といった行為は平気な人にとってはなんでもない行為だが気になる人にとっては「許しがたい行為」となるわけで、そんなことがいじめの原因になっている場合がある。
 いずれにせよ自分自身の価値観や考え方を正しく持てるように空手の稽古を通して人格形成をしてゆきたい。
一日練習
 先日、「野球を始めるので空手を辞めます。」と挨拶に来た生徒がいた。一生懸命何かに取り組むなら野球も空手も一緒だし、結果的にそれが音楽や美術でもいいので「そうですか、頑張ってください。」と答えた。
 最終的に辞めるまで二週間ほど掛かったので、その間に少年野球の実態を保護者の方から聞いてみた。
彼の在籍するクラブは、監督・コーチとも一生懸命指導してくれていると聞いた。
 時には「一日練習」があるそうだ。朝、お弁当を持って河川敷に集合、ランニングなどの基礎練習から戦術まで夕方4〜5時まで行われるらしい。

 私の指導する静岡南道場では、さすがに「一日練習」は行ってはいないが、それでも審査用特別稽古や試合用稽古で時間を延長し追加稽古を行っている。当然、試合に積極的に出てくれる道場生やその保護者は「毎日稽古することが大切だし、大変な(厳しい)中から身に付くことがある。」と感じてくれているので忙しい中、送迎を行ってくれている。

 さて、決してその子が消極的で試合に出たことも無い子ではなかったが、それでも「空手の稽古って大変だ。先生は『毎日稽古に来い!』って言うし、『出られる人は、一日二コマでも参加しろ!』なんてことも言ってるし・・・」。と、保護者の方は南道場の稽古回数や方針を大変だと感じられていたようだ。しかし、何度か話を聞いているうちに保護者の方が「先生の普段言われていた話が野球を始めて、やっと理解できました。こんなことなら、あのまま空手をごく自然に続けさせていればよかったと思います。」と話された。

 確かに、全くその通りで、スポーツも勉強も芸術的な作業も、世の中には楽な物など何も無い。何かを身に付け、それに向かって努力することは楽な事ではないのだ。
 今更、仕方の無いことだが、私自身、指導方針などを「もう少し上手く伝えられれば良かったのに?」と考えさせられた出来事だった。と同時に私が普段話していることが大きく間違ってはいないことを実感できた出来事でもあった。南道場でも「一日稽古」を企画してみようか?イヤ、私がもたないか???
嬉しいメール
 道場生のお母さんから嬉しいメールを頂きました。
 お名前は伏せますが、内容を掲載させていただきます。
 小学1年生の道場生です。


 いつも大変お世話になっております。道場生・○○の母です。
 先日学校の参観会に行きましたところ、うれしいお話を担任の先生からいただきました。

 クラス対抗ドッチボール大会があったのですが、担任の先生いわく、○○のクラスはとても弱く、勝てそうにないチームだったようです。先生自身もあきらめモードで楽しくできればいいくらいに考えていたところ、○○が「力では負けちゃうかもしれないけど心で負けちゃだめだよ」と先生とクラスのお友達に言ったそうです。その言葉が励みになったかどうかはわかりませんが、当日は6年生も応援にきてくれる盛り上がりで決勝まで進んだそうです。決勝戦は後日あらためて3回勝負となったようです。参観会から帰って、○○にそんなことを言ったのかと聞いてみたところ、「柴田先生がいつも言っているから!」と答えてくれました。日頃から道場では沢山のことを学ばせていただきとても感謝しております。
 私は○○に、柴田先生がおっしゃってくださった言葉どおり、心が負けない強い子になってもらいたいと願って空手をはじめさせました。負けそうなときに「負けるもんか」、と歯をくいしばる強さがこれからの彼にとって最高の財産になると思います。最近はなかなか稽古を見に行ってあげることができずに、はがゆく思っていたのですが、柴田先生の言葉を自分なりに受け止め、考え、吸収してくれているのかなと思い、彼の心の成長を感じることができ、とてもうれしく思いました。今後とも、心身ともにご指導のほど、宜しくおねがいします。


 ありがとうございます。本当に嬉しい限りです。
 少しづつ、少しづつ、子供たちの心に強い気持ちが芽生えてくれれば、こんなに嬉しいことはありません。
 これからも、一生懸命指導させていただきます。宜しくお願いいたします。

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